野球規則20072007年08月24日 12時51分11秒

とんぼ

■野球規則2007■

甲子園での高校生達の熱い戦いが終わり夏も終盤かな・・・と感じる時期になった。

ちまたでは試合の勝敗を分けた誤審問題がささやかれている。

私も疑問を持つ1人として問題を提起したい。

知られていない事だが、野球の規則は毎年変わる。

新しい項目が拡張されていくので、良い方向に進化していると言える。

2007年の大きな変更点は振り逃げの扱いが変わったこと。

今迄の規則だと2ストライク後にワンバウンド投球を空振りして振り逃げの権利を得た場合に バッターが気がつかないでベンチに帰る途中でネクストバッター等からの指摘で急に一塁に 走り出す事が許されていた。

振り逃げの権利を持ったバッターはベンチインした瞬間に主審はバッターアウトのコールをするのが今迄の 規則でした。

それがホームベースを中心に半径4mの円を書き、その円をバッターが越えた瞬間にバッターアウトと 主審はコールする事に変更された。

この半径4mの円に気がついた方もいるかもしれない。

私から見ると野球規則2007にはわかりにくい点がある。

野球規則 9.02の審判員の裁定を原文のまま書いてみる。

■9.02 審判員の裁定■

(a) 打球がフェアかファウルか、投球がストライクかボールか、あるいは走者がアウトかセーフかという 裁定に限らず、審判員の判断に基づく裁定は最終のものであるから、プレイヤー、監督、コーチ、または 控えのプレーヤーが、その裁定に対して、意義を唱えることは許されない。

(b) 審判員の裁定が規則の適用を誤って下された疑いがあるときには、監督だけがその裁定を規則に 基づく正しい裁定に訂正するように要請する事ができる。 しかし、監督はこのような裁定を下した審判員に対してだけアピールする(規則適用の訂正を申し出る) ことが許される。

(c) 審判員が、その裁定に対してアピールを受けた場合は、最終の裁定を下すにあたって、 他の審判員の意見を求めることはできる。 裁定を下した審判員から相談を受けた場合を除いて、審判員は、他の審判員の裁定に対して、批評を 加えたり、変更を求めたり、異議を唱えたりすることは許されない。

【原注】ハーフスイングの際は・・・監督と捕手は主審に塁審のアドバイスを受けるよう要請する事ができる・・・・・・

つまり(a)項では裁定の抗議は認めないと明記しているのに(b)(c) そして原注と進んでいくと監督 そして捕手までに裁定の異議を申し立てる権利を認めている。

高校野球で高野連が監督からの抗議は認めないで、捕手のハーフスイングの抗議を受け入れているのはおかしい。

野球規則2007に違反していると言える。

野球は規則(ルール)の上に成り立っている紳士のスポーツです。

■ストライク・ボール■

そんな感じなので、監督の持っている抗議の権利は規則の適用が間違ってるときにのみ有効なので、 ストライク・ボールの判定に対し抗議する権利はないと考える。

ありえない話だが、主審にストライクゾーンの確認はあるのかな? 少なくともストライクゾーンを勘違い している主審は存在しないし存在してはいけないと思うのだが。

■審判員に対する一般指示■

野球規則の中にこのような記述がある。(長い文章なので抜粋です。)

・審判員はプレイヤー・監督・コーチと私語を交わさない。

・服装は常に清潔にする。

・抗議に対し時間をかけて規則書を調べてでも問題の解決を図る。

・対戦チームのひいきをしてはいけない。

・試合のスピードアップを心がける。

・試合中はボールから目を離さない。

・動きながらコールをするな。

・正しい裁定を下せ。

・疑念があるときには同僚に確認しろ。

・重要な事は正確な裁定。

・そして最も大切な掟は「あらゆるプレイについて最もよい位置をとれ」。

最後に、審判員は礼儀を重んじ、しかも公平にして厳格でなければならない。

そうすれば、全ての人々から尊敬される。

色々書いてきたが以下の点は理解してね

◇ 野球の規則は進化している。

◇ 通常のプレーでは抗議(要請)の権利は監督のみ許可されている。

◇ ビデオ機器の進化で一番審判員に向いた角度から野球を見ているのはTVカメラと あなた達TVの視聴者です。

書いていて思った、まとまりのない文章だな。

映像はトンボ。

裁定は良く見て下しましょうとの意味です。

緑色の胴体は何色と形容するのだろう。